【8月24日 AFP】イスラム過激派組織「イスラム国(Islamic StateIS)」は23日、国連教育科学文化機関(UNESCO、ユネスコ)の世界遺産(World Heritage)に登録されているシリアの古代都市パルミラ(Palmyra)にあるバール・シャミン神殿(Temple of Baal Shamin)を爆破した。シリア文化省文化財博物館総局の総裁がAFPの取材に明らかにした。

 同局のマムーン・アブドルカリム(Maamoun Abdelkarim)総裁は「ダーイシュ(Daesh、ISのアラビア語名の略称)が今日(23日)、大量の爆薬をバール・シャミン神殿に設置し爆発させ、神殿を大きく損傷させた」と語った。「セラ(神像安置所)は破壊され、周囲の柱も崩壊した」という。

 在英の非政府組織(NGO)シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)も、同神殿の破壊を確認した。

 バール・シャミン神殿は西暦17年に建設され、130年にはローマ皇帝ハドリアヌス(Hadrian)の支配下で一度拡張された。(c)AFP