【8月20日 MODE PRESS】米タレントのキム・カーダシアンは、トランスジェンダー(性別越境者)であることを公表しブルース(Bruce Jenner)から改名した義父のケイトリン・ジェンナー(Caitlyn Jenner)が米誌ヴァニティ・フェア(Vanity Fair)の取材で語ったことについて、「他人を傷つける」コメントであり、周囲の人間が離れていく恐れもあると苦言を呈した。

 ケイトリンにスポットライトを当てた新しいリアリティー番組「アイ・アム・ケイト(I Am Cait)」の中でキムは、「あなたの中にはまだ小さなブルースが残っている。ケイトリンになれば以前より少し優しくなってくれるのではと思っていたのだけれど。あなたの発言の中には他人を傷つける要素があった。あなたにはそういう気がなくても」と話した。

「ケンダル(Kendall Jenner)とカイリー(Kylie Jenner)が邪魔だったと言いましたね。二人があれを読んだら――彼女たちがちゃんと理解してくれるかどうか、私には分かりません」

「『(元妻の)クリス(Kris Jenner)が本当の私を受け入れてくれれば、私たちはこれからも一緒にいられるだろう』とあなたは言ったそうだけど、それほど不公平な話はないと思う」「今あなたは女性であり、クリスはレズビアンではないのだから、女性と一緒に暮らしていきたくはないはず。そんなことを要求するのはフェアじゃないわ」

 一方、同番組の中でケイトリンはこう反論した。「時を経るにつれて、私たちの関係は劇的に変わっていった。私の目には、『もう彼(ブルース)など要らない、女の子たちがこんなにたくさんいるんだから』(とクリスが思っているように)映った。私への態度でそう感じた。クリスは私を家から追い出したがっていた」

 これに対しキムは、「あなたはきれい。あなたが輝く時がやって来た。だからと言って私たちを非難しなくてもいいはず。あなたは名声は得たかもしれないけれど、家族は失いつつある」と言い放った。

 ケイトリンは、自分はただ正直になろうとしているだけで、他人を傷つけるつもりはなかったと主張し、「みんな取るに足りないことまで読み過ぎている」と嘆いていた。(c)Bang Showbiz/MODE PRESS