【8月17日 Relaxnews】イラク出身で英国在住の建築家、ザハ・ハディド(Zaha Hadid)氏の最新作は、イタリア南チロル(South Tyrol)の山腹にはまっているかのように立つ「メスナー山岳博物館・コロネス(Messner Mountain Museum Corones)」だ。

 この博物館は、エベレスト(Everest)への無酸素登頂を初めて達成した登山家、ラインホルト・メスナー(Reinhold Messner)氏が考案した6つの山頂に抱かれる博物館シリーズの最終版となる。南チロルの人気スキーリゾート、プラン・デ・コロネス(クロンプラッツ、Plan de ColonesKronplatz)の中央に位置する博物館には、メスナー氏の登山家としての人生を振り返る品々や写真、登山道具などが展示される。「クロンプラッツでは近代登山の発展と、装備に関する250年間の進歩を紹介する」とメスナー氏は語る。

 同博物館を設計したハディド氏は、訪れた人々がまるで洞窟(どうくつ)を探索するように下降し、空中に突き出たテラスで北はツィラータール・アルプス(Zillertal Alps)からドロミーティ(Dolomites)や南チロルまでのパノラマを望み、山腹の別の側を眺めるように設計したという。(c)Relaxnews/AFPBB News