【8月17日 MODE PRESS】米ファッションデザイナーのトム・ブラウン(Thom Browne)は、服をデザインする際にユニークなアプローチを採用しているという。

 2003年に初めてウイメンズウエアコレクションを発表したトム。インスピレーションを得る際には、「目を閉じてイマジネーションを広げる」のだという。

「できるだけ思い出し、そしてできるだけ忘れるように努めます。新しいものを生みだそうと思ったら、何も見ていない方がずっと楽にできます。あまり多くのことを知らない方が楽になるんです」

 かつては俳優志望だったというトムの人生を一変させたのは、紳士服のテーラー、ロッコ・チッカレッリ(Rocco Ciccarelli)との出会いだった。トムが抱いていたファッションの夢を現実のものにする手助けをしてくれたのがロッコだったという。

「私に最高の教育を施してくれたのがロッコでした。ある時生地を買いながら、テーラーを知らないかと聞いたところ、ロッコを紹介してくれました。それである時ロッコの家を訪ねたんです。彼は突然の来客を「またか」というような目で見ましたが、私の強い思いが奏功して、最終的には説得に応じてくれました」(c)Bang Showbiz/MODE PRESS