【8月17日 AFP】男子ゴルフ米国ツアーメジャー最終戦、第97回全米プロゴルフ選手権(2015 PGA Championship)は16日、米ウィスコンシン(Wisconsin)州コーラー(Kohler)のホイッスリング・ストレイツGC(Whistling Straits Golf Course)で最終日が行われ、オーストラリアのジェイソン・デイ(Jason Day)が新記録となる通算20アンダーでメジャー初制覇を飾った。

 デイはこの日5アンダーの「67」を記録し、2000年の全英オープン(The 129th Open Championship)でタイガー・ウッズ(Tiger Woods、米国)が記録したメジャー大会の最少優勝記録19アンダーを塗り替えた。

 ゴルフ界最高峰の大会で幾度もあと一歩のところで優勝を逃していたデイだったが、今回はそのチャンスを手放すことはなかった。

 2番でバンカーに入れながらもバーディーを奪ったデイは、その後は第79回マスターズ・トーナメント(The Masters Tournament 2015)と第115回全米オープン選手権(2015 US Open Championship)を制しているジョーダン・スピース(Jordan Spieth、米国)を寄せ付けなかった。

 スピースはこの日4アンダーを記録して通算17アンダーの2位に入り、ロリー・マキロイ(Rory McIlroy、北アイルランド)から世界ランク1位の座を奪っている。ベン・ホーガン(Ben Hogan、米国)氏とタイガー・ウッズ(Tiger Woods、米国)に続くメジャー年間3勝を逃したが、ランキング首位への浮上がその慰めとなった。

 デイはタイトル獲得に向けて堂々とラウンドを進め、7番で50フィート(約15メートル)のバーディーパットを沈めると、5番、6番に続く3連続バーディーを記録。7バーディー、2ボギーを記録し、この間に2回通算20アンダーに達した。

 パー5の16番で2パットのバーディーを記録して再び20アンダーにスコアを伸ばしたデイは、18番で放った45フィート(約14メートル)のパットがわずかに外れると、直後に涙をたたえながら優勝を決めるパーパットを沈めた。

 3位には通算15アンダーで南アフリカのブランデン・グレース(Branden Grace)、4位には通算14アンダーでイングランドのジャスティン・ローズ(Justin Rose)が続いた。

 一方、足首の負傷から復帰して今大会に臨んだマキロイは、世界ランク1位を守るために6位以内に入る必要があったが、通算9アンダーの17位に終わった。

 岩田寛(Hiroshi Iwata)は通算7アンダーで21位タイ、松山英樹(Hideki Matsuyama)は通算3アンダーの37位タイで大会を終えた。(c)AFP