【8月13日 AFP】イスラム過激派組織「イスラム国(Islamic StateIS)」が斬首したと発表したクロアチア人男性について、同国のベスナ・プシッチ(Vesna Pusic)外相は13日、エジプトの首都カイロ(Cairo)近郊で犯罪集団に拉致された後、ISに引き渡されたとみられると述べた。

 外相によると、「強盗団とみられる」集団が7月22日にフランス企業CGGで働いていたトミスラブ・サロペック(Tomislav Salopek)氏を拉致し、その8日後、CGGに身代金を要求した。

 その後、エジプトのシナイ半島(Sinai Peninsula)を拠点とするISの傘下組織「シナイ州(Sinai Province)」を名乗るグループが8月5日にインターネット上に同氏の映像を公開するまで、同氏の消息は途絶えていたという。

 外相によると、その時点で身代金の要求はなくなり、要求はエジプトで収監されているイスラム教の女受刑者らの釈放に変わった。外相は「これにより、エジプトの(情報)当局は、組織が2つあるという結論に達した」と説明している。(c)AFP