【8月7日 AFP】第16回世界水泳選手権(16th FINA World Championships)は6日、ロシアのカザニ(Kazan)で競泳男子200メートル個人メドレー決勝が行われ、米国のライアン・ロクテ(Ryan Lochte)が金メダルを獲得し、同種目4連覇の歴史的快挙を成し遂げた。

 ロクテは1分55秒81を記録して、ブラジルのティアゴ・ペレイラ(Thiago Pereira)を0秒84差の銀メダル、中国の汪順(Wang Shun、オウ・ジュン)を1秒差の銅メダルに抑えた。

 31歳のロクテは、これで世界選手権の同種目では史上初の4連覇を達成し、2005年大会から計16個の金メダルを手にしている。

 世界選手権での同種目では、2007年大会までマイケル・フェルプス(Michael Phelps、米国)が3連覇を成し遂げていたが、ローマ(Rome)で行われた2009年大会以降はロクテが毎回優勝をさらっている。

 これまで世界選手権の同一種目で4連覇を達成したのは、1998年大会から2005年大会の男子1500メートル自由形を制したグラント・ハケット(Grant Hackett、オーストラリア)だけだった。

 ロクテは、「歴史に名を刻み、グラント・ハケットのような世界的名選手に肩を並べられて光栄だ」と喜んだ。

 通算6回目の世界選手権出場で、ロクテは今大会初のメダルを合わせて計24回の表彰台を経験しているが、これまでの輝かしいキャリアで今回が最高の瞬間か問われると、答えに苦労している様子をみせた。

「今回と迷うところだね。歴史を作り上げることは、どのスポーツでも最高の瞬間だよ。2011年大会でも、僕は(200メートル個人メドレーの)世界記録を破っている」

「きっと生涯忘れることはないだろう」

(c)AFP