【7月30日 AFP】「バレンシアガ(Balenciaga)」のクリエイティブ・ディレクター、アレキサンダー・ワン(Alexander Wang)が同ブランドを去る予定だとファッション情報紙WWDが伝えた。フランスのファッションメゾンを率いる数少ないアメリカ人であるワンは、同ブランドのクリエイティブ・ディレクターを3年近く務めている。

 WWDによると、「バレンシアガ」と親会社の「ケリング(Kering)」はワンとの契約を更新しないことを決めたという。ワンによる最後のコレクションは9月29日から10月7日まで開催されるパリ・ファッションウィークで発表される。

 「バレンシアガ」はこの情報を正式に発表しておらず、「ケリング」は契約については「議論の最中だ」とコメントした。

 また同紙は、同じく「ケリング」傘下の「グッチ」が今年1月、フリーダ・ジャンニーニ(Frida Giannini)の後任に彼女の右腕だったアレッサンドロ・ミケーレ(Alessandro Michele)を指名していることから、今回もワンの後任には有名デザイナーではない人物が就くのではないかと伝えている。

 同世代の中では最も成功しているアメリカ人デザイナーの一人であるワンは、台湾人の両親の下、カリフォルニアで生まれ、2007年に若干23歳で自身のブランドをローンチ。その後2012年に、15年の在籍を経て退任した二コラ・ジェスキエール(Nicholas Ghesquiere)の後任として「バレンシアガ」のクリエイティブ・ディレクターに就任した。(c)AFP