【7月23日 AFP】ツイッター(Twitter)上で勃発した今年のMTVビデオ・ミュージック・アワード(MTV Video Music AwardsVMA)のノミネートをめぐる論争に22日、世界最多フォロワー数を誇る米人気歌手ケイティ・ペリー(Katy Perry)が参戦し、同じく人気歌手のテイラー・スウィフト(Taylor Swift)に対する批判を展開した。かねてうわさされていた歌姫2人の「バッド・ブラッド(不仲)」は、さらに悪化しそうだ。

 騒動の発端は、米ラップ歌手のニッキー・ミナージュ(Nicki Minaj)が、自らの曲「アナコンダ(Anaconda)」が8月30日に開催される同アワードの「ビデオ・オブ・ザ・イヤー」にノミネートされなかったことに怒りをあらわにし、音楽業界は自分が黒人女性であることに偏見を持ち、「とてもスリムな体つき」の女性スターを好んでいることを示唆したこと。

 これに対しフェミニストを自負し、今年の同アワードで最多ノミネートを果たしたスウィフトは、自分の曲「バッド・ブラッド(Bad Blood)」がビデオ・オブ・ザ・イヤーを受賞したら、ステージで一緒に歌ってほしいとミナージュを誘い、「あなたのことが大好きだし、応援している。女性同士での争いを仕掛けるなんて、あなたらしくない。たぶん、あなたの分(のノミネート)は、男たちがかっさらっていったのよ」とツイートした。

 するとその翌日、今度はペリーがこの論戦に参加。ツイッター上の7300万人のフォロワーに向けた投稿で、「女性をこき下ろす行為に極端に乗じる一方で、『女性同士での争い』論を持ち出すのは、とても皮肉だと思う」と、名指しを避けつつもスウィフトを暗に批判。さらに後の投稿で、リアーナ(Rihanna)の「ビッチ・ベター・ハヴ・マイ・マネー(Bitch Better Have My Money)」がノミネートされるべきだったと語った。

 現代を代表する人気ポップ歌手とされるペリーとスウィフトは、以前から不仲説がささやかれていたが、表面化することはほとんどなかった。

 スウィフトは、今回ノミネートされた「バッド・ブラッド」の歌詞について、自分のところで働いていた人々を雇うことで自分をおとしめようとしたあるポップスターについての曲だと語っている。スウィフトはこの人物が誰なのかは明らかにしていないが、ペリーだとの見方がもっぱらだ。(c)AFP