【7月16日 AFP】窃盗未遂犯に暴力を振るい怪我をさせた男の裁判が中国・東莞(Dongguan)市で開かれ、裁判所はこの男に対し、けがをした男性への7万元(約140万円)の支払いを命じた。中国共産党の機関紙・人民日報(People's Daily)の国際版、環球時報(Global Times)が15日、報じた。

 環球時報によると、男は刑事責任も問われ、懲役2月執行猶予3月の有罪判決が言い渡されたという。

 暴力を振るわれた男性は今年2月、同市内の路上で被告の携帯電話を盗もうと試みたが失敗に終わった。しかし被告の男はこれに逆上し、友人2人とともに逃げる男性を追いかけ、暴力を振るったという。負傷した男性は、翌日警察に通報し、まもなく3人も警察に出頭した。

 裁判所は、窃盗未遂事件として警察に通報せず、相手に暴力を振るった3人の行為について、刑事的責任を負うものであると判断した。

 なお、負傷した男性が窃盗未遂の罪で訴追されるかについては、同報道では言及されていない。(c)AFP