【7月12日 AFP】ツール・ド・フランス(2015 Tour de France)は11日の第8ステージを前に、大会では3年ぶりとなる薬物違反が発覚した。

 ツール・ド・フランスに参戦するカチューシャ・チーム(Katusha Team)は10日夜、国際自転車競技連合(UCI)から所属するルカ・パオリーニ(Luca Paolini、イタリア)からコカインの陽性反応が出たとの通知を受け、同選手を大会から除外した。

 ツール・ド・フランスでのドーピングは、2012年大会で利尿剤を使用したフランク・シュレク(Frank Schleck、ルクセンブルク)以来となった。

 7日に行われた第4ステージ終了後の検査結果を受けカチューシャの広報は、「コカインは運動能力を向上させるものではないため、非常に驚いている」とAFPにコメントしている。

 またカチューシャは、パオリーニがUCIから暫定的に出場停止処分を受けたと発表している。

 38歳のパオリーニは、ツイッター(Twitter)にいくつもの投稿を行い、大会主催者とチームへの謝罪を行ったが、コカインの使用に関しては認めることも否定することもなかった。(c)AFP