【7月6日 AFP】女子サッカーW杯カナダ大会(FIFA Women's World Cup 2015)は5日、BCプレイス・スタジアム(BC Place Stadium)で決勝が行われ、米国のカーリー・ロイド(Carli Lloyd)が、W杯決勝では史上初となるハットトリックを達成した。

 ロイドが素晴らしい活躍をみせた米国は、前回覇者の日本を5-2で退け、1991年大会と1999年大会に続き、通算3度目のW杯制覇を果たしている。

 32歳のロイドは、試合開始3分で先制点を挙げると、それから2分後に追加点を奪い、前半16分にはハットトリックを達成した。

 ドイツのセリア・シャシッチ(Celia Sasic)と並び、今大会最多の6得点を記録したロイドは試合後、「私には使命があった」とコメントした。

「実感が湧かないし、まだ理解しきれていないけれど、気持ちは高ぶっているわ」

「私たちが先手を取れば、日本が神経質になることは分かっていた」

 2011年大会の決勝でPKを外しているロイドだが、ゲームキャプテンを務めた今回の試合では圧巻のパフォーマンスを披露し、最優秀選手に贈られるゴールデンボール(Golden Ball)賞を獲得している。

 一方、米国のジル・エリス(Jill Ellis)監督は、試合開始早々に得点を奪ったことについて振り返り、「夢なんじゃないかと思って、自分の頬をつねった」と明かした。

「試合開始から仕掛けていこうと話していたし、私はこの選手たちならそれができると分かっていたの」

「選手たちは決定的な瞬間を生み出していた。私はタイトル獲得を確信したの。5ゴールを奪えるなんて、夢のような話だわ」

(c)AFP