【6月30日 AFP】テニス、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2015)は29日、男子シングルス1回戦が行われ、大会第5シードの錦織圭(Kei Nishikori) は6-3、6-7、6-2、3-6、6-3でシモーネ・ボレッリ(Simone Bolelli、イタリア)に勝利し、2回戦に駒を進めた。

 最終セットで左ふくらはぎのテーピングをまき直した錦織は、3時間22分の激闘の末に世界ランク55位のボレッリを下した。

「今日の試合に勝てて本当にうれしいです。彼が芝では強敵になると分かっていたので」とした錦織は、ふくらはぎの状態について「大丈夫だと思います。先週から少し痛みがありましたが、良くなっています。3時間の試合は簡単ではありませんでしたが、次の試合には万全の状態で臨めるはずです」とコメントした。

 錦織は、次戦でサンティアゴ・ヒラルド(Santiago Giraldo、コロンビア)と対戦する。

 錦織は先日、ゲリー・ウェバー・オープン(Gerry Weber Open 2015)準決勝のアンドレアス・セッピ(Andreas Seppi、イタリア)戦に臨んだが、第1セットが1-4となったところで、ふくらはぎの故障のため棄権を申し出ていた。

 この試合は、昨年大会(The Championships Wimbledon 2014)の3回戦の再戦となった。同対戦では、5セットマッチの末に錦織が勝利している。

 錦織は、今年の全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2015)と全仏オープンテニス(French Open 2015)でベスト8進出を果たしているものの、ウィンブルドンでは昨年の4回戦進出が最高成績となっている。

 昨年の全米オープン(The US Open Tennis Championships 2014)でアジア勢男子として初の準優勝を果たした錦織は、5セットマッチになった試合で強さを発揮することが多い。

 今大会の男子シングルス本戦には、25歳の錦織を含む4人の日本人選手が出場しており、歴代最多となっている1973年の5人に次ぐ数字となった。(c)AFP