【6月25日 AFP】サッカーウルグアイ代表のオスカル・タバレス(Oscar Tabarez)監督は24日、コパ・アメリカ(2015 Copa America)準々決勝のチリ戦で退場となったFWエディンソン・カヴァーニ(Edinson Cavani)を擁護した。退場処分を前にチリの選手がカヴァーニを挑発するため、肛門に指を入れようとしている映像が明らかとなっている。

 カヴァーニは、後半途中にチリのゴンサロ・ハラ(Gonzalo Jara)の顔をはたいたとしてこの試合2枚目のイエローカードを受け、退場となった。

 しかしタバレス監督は、カヴァーニはハラの挑発行為の被害者であり、その行為が審判団の目にとまるべきだったと語った。

 問題の場面の映像の中でハラは、カヴァーニの尻にショートパンツの上から指を押し込もうとしていた。

 タバレス監督は「カヴァーニが激怒したことについてだが、何が起きて、どんなことをされたかは分かるだろう。テレビ映像や写真がすべて物語っている」と語った。

「主審が見ていなかったのは分かっているが、ラインズマン(副審)は彼のいた場所からなら見えていたはずだ」

 ハラがウルグアイ選手と問題を起こしたのは、今回が初めてではない。2013年に行われたW杯ブラジル大会(2014 World Cup)の南米予選で、ハラはルイス・スアレス(Luis Suarez)の股間を触ったとされており、そのスアレスからパンチを受けている。

 タバレス監督は、0-0と拮抗した展開の中カヴァーニが退場したことで、形勢が不利になったとし、「試合を支配していたが、10人になって攻撃の機会が限られるようになったことで苦しくなった」とコメントした。

 前回大会覇者ウルグアイの夜は、ホルヘ・フシレ(Jorge Fucile)が終盤にアレクシス・サンチェス(Alexis Sanchez)へのファウルで退場処分となったことで、さらに惨めなものになった。この退場処分を発端として、両軍と審判団が入り乱れる事態となった。(c)AFP