【6月23日 AFP】斬首された人たちの頭部を持って撮影した写真で知られ、豪当局に指名手配されていたイスラム過激派組織「イスラム国(Islamic StateIS)」のオーストラリア人戦闘員2人が死亡したと報じられたことを受け、豪政府は23日、報道の真偽の確認を急いでいると発表した。

 2人は、2013年にオーストラリアを出国したカレド・シャルーフ(Khaled Sharrouf)容疑者とモハメド・エロマー(Mohamed Elomar)容疑者。豪公共放送ABCは家族に近い筋の話として、先週イラクの都市モスル(Mosul)での戦闘中に両容疑者が死亡したと報じた。

 ジュリー・ビショップ(Julie Bishop)豪外相は、モスル周辺で最近、無人機による攻撃があったことを認めたうえで、2人の死亡についてはまだ「確証」を待っている段階だと説明。エロマー容疑者の死に関しては「おそらくまもなく確認される」が、シャルーフ容疑者に関しては「依然、報道を確認しようとしているところだ」と語った。

 シャルーフ容疑者は昨年、マイクロブログのツイッター(Twitter)の自分のアカウントに、殺害された複数のシリア軍兵士の頭部を、シドニー(Sydney)育ちの7歳の息子と一緒に持っている写真を投稿し、世界中の注目を集めた。(c)AFP