【6月23日 AFP】テニス、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2015)の予選は22日、男子シングルス1回戦が行われ、34歳のユルゲン・メルツァー(Jurgen Melzer、オーストリア)が6-1、6-4で10歳年下の弟ジェラルド・メルツァー(Gerald Melzer)を下した。

 元世界ランク8位のユルゲンは、47分間で弟を一蹴し、オランダのイゴール・シスリング(Igor Sijsling)と対戦する2回戦へ進出した。

 ローハンプトン(Roehampton)での兄弟対決を制した後、「最悪の気分だよ」と漏らしたユルゲンは、2010年大会の男子ダブルスでフィリップ・ペッツシュナー(Philipp Petzschner、ドイツ)と組み、タイトルを獲得している。

「コーチも、(ドローについて)笑いの種にしていた。こんなことは二度と起きてほしくないね」

「家族との対戦を喜ぶ人たちもいる。トランプやビデオゲームなら私も同感だが、トーナメントとなると話は違ってくる」

 世界ランク169位で初の本戦出場を目指しているジェラルドも、「二人とも、ドローをみて喜ぶ気にはなれなかった」と明かした。

「一緒に良い練習に臨めたし、ウィンブルドンでプレーすることを楽しみにしていたけど、二度としたくない試合だ」

 メルツァー兄弟がプロの大会で対戦するのは、これが初めてだった。

 シングルスでは、2010年の全仏オープンテニス(French Open 2015)でベスト4入りを記録しているユルゲンは、ウィンブルドンでも2010年と2013年にベスト16入りを果たしている。(c)AFP