【6月20日 AFP】インド・ムンバイ(Mumbai)で、密造酒を飲んだことによる死者が53人になり、少なくとも28人が病院で治療を受けている。地元警察当局が19日、発表した。

 ムンバイ警察の幹部によると、犠牲者らは違法に製造された酒を飲んだ後、17日朝に体調を崩し始めたという。

 警察幹部は19日、AFPの取材に対して、死者が41人から増え、「53人に増えた」ことを明らかにし、「他にも28人が病院で治療を受けている。捜査を行い、これまでに容疑者3人の身柄を拘束した」と述べた。

 さらに、巡回中に密造酒の製造と販売を止められなかったとして、警察官8人が「職務怠慢」で停職処分を受けているという。

 インドでは密造酒が広く流通しており、安いもので250ミリリットルのボトルが1ドル(約120円)以下で売られている。飲んだ人が中毒死する事件も頻繁に起きている。だが、こうした事件が発生するのは地方が多く、ムンバイのような大都市で起きることはまれ。(c)AFP