【6月19日 AFP】コロンビアと対戦した17日のコパ・アメリカ(2015 Copa America)で、試合後に退場処分を受けたブラジル代表ネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)に対し、仮処分として1試合の出場停止が科された。19日に発表される最終処分では、さらに重いものになる可能性がある。

 ブラジルが0-1で敗れた試合で、ネイマールは終了の笛が鳴ったあと、コロンビアのジェイソン・ムリージョ(Jeison Murillo)に頭突きを見舞おうとしてレッドカードを提示された。

 南米サッカー連盟(CONMEBOL)の規律委員会は、大会の公式ウェブサイトに掲載した声明の中で、「ネイマールがみせた試合後の行為に、1試合出場停止の仮処分を科した。19日の会合後に最終処分を下す」と発表している。

 激しい試合となった一戦は、ムリージョのゴールが決勝点となり、コロンビアがW杯王者5回を誇るブラジルを破った。そして試合後、ムリージョに頭突きをしようとしたネイマールを、コロンビアのカルロス・バッカ(Carlos Bacca)が突き飛ばしたところから、両チーム入り乱れての小競り合いが起きた。

 これにより、ネイマールを突き飛ばしたバッカにもレッドカードが出されている。

 ネイマールは試合中、ハンドの反則でイエローカードをもらっていた。ペルーと対戦した大会初戦でもイエローカードを記録していたため、ネイマールはこの時点で次節の出場停止が確定していた。

 コパ・アメリカのサイトでは当初、ネイマールの出場停止は2試合になると伝えていたが、その後、仮決定として1試合の出場停止を科し、19日の規律委員会の会合で改めて検討することが発表された。

 2試合の出場停止になれば、ネイマールはグループリーグ最終節のベネズエラ戦、さらに決勝トーナメントに勝ち進んでも、準々決勝ではプレーできない。

 ネイマールとコロンビアには、試合前から深い因縁があった。2014年のW杯ブラジル大会(2014 World Cup)の準々決勝で対戦した際には、フアン・スニガ(Juan Zuniga)の膝蹴りを受けたネイマールが腰を骨折し、大会からの離脱を余儀なくされた。(c)AFP