【6月15日 AFP】国際サッカー連盟(FIFA)の監査・コンプライアンス委員会は14日、ジョセフ・ゼップ・ブラッター(Joseph Sepp Blatter)会長の辞意撤回の可能性が報じられる中、会長の交代は「必要不可欠」との声明を発表した。

 スイスのシュバイツ・アム・ゾンターク(Schweiz am Sonntag)紙は、アジアやアフリカのサッカー協会から自身を支持するメッセージを受けたブラッター会長は、辞意を撤回する可能性を否定していないと同会長の側近が明かしたと報じていた。

 これを受け、監査・コンプライアンス委員会のドメニコ・スカラ(Domenico Scala)委員長は、「私にとって改革は最大のテーマだ。なので、すでに発表されているように、会長交代のプロセスに従うことが必要不可欠だと考える」と声明で発表している。

 なお、FIFAとアフリカサッカー連盟(CAF)は、2日に表明したブラッター会長の辞意を尊重するという公式の立場を崩していない。

 11日に欧州議会(European Parliament)は、ブラッター会長の即時辞任を求める決議を採択し、暫定会長による改革の着手を要求したが、FIFAはこれに対し、新会長が選出されるまではブラッター会長が引き続きその任を負うと発表している。なお、実際の辞任は年末まで持ち越される可能性もある。(c)AFP