【6月12日 AFP】「メディア王」の異名で知られるルパート・マードック(Rupert Murdoch)氏(84)が11日、米エンターテインメント大手「21世紀フォックス(21st Century Fox)」の最高経営責任者(CEO)を退任し、息子を後継とする意向を示した。

 同社に近い情報筋によると、次男のジェームズ・マードック(James Murdoch)氏(42)が次期CEOに、長男のラクラン・マードック(Lachlan Murdoch)氏(43)が次期会長に就任する見通し。この計画は来週、取締役会に提出されるという。

 もっとも、オーストラリア出身で米市民権を持つマードック氏は、完全な引退を予定しているわけではないようだ。

「マードック氏はCEOの職務からは離れるが、会長として会社に留まり、引き続き同社の事業を推進する」とこの情報筋はAFPに語った。「(長男)ラクラン氏が共同会長となり、ジェームズ氏と緊密に連携して経営に当たる予定だ」

 退任時期は不明だが、米CNBCテレビによると年内か来年初めになる見込みという。(c)AFP