【6月9日 AFP】イタリア・セリエAのフィオレンティーナ(Fiorentina)は、ヨーロッパリーグ2014-15(UEFA Europa League 2014-15)でチームを4強に導いたヴィンチェンツォ・モンテッラ(Vincenzo Montella)監督が、クラブを尊重する気持ちを失っているとして、解任したことを発表した。

 モンテッラ監督については、数か月中にフィオレンティーナを離れ、セリエAの他クラブで指揮官に就任することがうわさされていたほか、1年間の休養を取るという話も出ていた。

 しかし、クラブはモンテッラ監督が「曖昧な態度」を崩さないことを受け、8日、同氏を指揮官の任務から「解く」とする声明を出した。

「フィオレンティーナは、ヴィンチェンツォ・モンテッラ監督が最近みせていた行動について、2年弱前に交わした契約を終わらせたいという意思表示だと受け取った。契約当初は合意したものの、もはや彼を引きつけることがない条項も含まれているためだ」

「大変残念なことだが、関係を続ける上で不可欠な信頼が失われ、クラブのためには、ヴィンチェンツォ・モンテッラ氏を監督職から解く以外に方法がない」

「この劇的な状況変化によって発生した組織的な問題を、迅速に解決しなければならない」

「監督には、もっと明確に、尊敬の念を持ち、曖昧ではない態度をクラブとファンにみせてほしかった。彼に多くのものを与えてきたのだから」

 後任候補には、財政難にあえぎながら降格も決まったパルマ(Parma FC)のロベルト・ドナドニ(Roberto Donadoni)監督、現役時代にユベントス(Juventus)やインテル(Inter Milan)でもプレーしたFCバーゼル(FC Basel)のパウロ・ソウザ(Paulo Sousa)監督などの名前が挙がっている。(c)AFP