【5月26日 AFP】イスラム過激派組織「イスラム国(Islamic StateIS)」とのラマディ(Ramadi)における戦闘でイラク軍が力を尽くさず、戦う意志が欠如していたと米国防長官が批判したことについて、イラクのハイダル・アバディ(Haider al-Abadi)首相は25日、「驚いている」と語った。

 アシュトン・カーター(Ashton Carter)米国防長官は、イラク軍にとって過去1年近くで最大の敗北となった今月17日のラマディ陥落は回避可能だったと分析。米CNNテレビのインタビューで、「ISIL(ISの別名『イラク・レバントのイスラム国(Islamic State of Iraq and the Levant)』の略称)と戦って自国民を守るというイラク軍の意志に問題がある」と指摘していた。

 昨年ISに奪われた領土を奪還する戦いで米国はイラクの主要なパートナーとなってきたため、イラクのアバディ首相はカーター氏の手厳しい発言は信じがたいとの反応を示した。

 アバディ首相は英国放送協会(BBC)の取材に対し、「なぜ彼(カーター氏)があんなことを言ったのか驚いている。というのも彼はイラクに対し非常に協力的だったからだ。誤った情報が耳に入ったに違いない」と語った。

 一方、ISとの戦闘に関与しているイラン軍幹部は、米軍はラマディを州都とするアンバル(Anbar)州にあるアル・アサド(Al-Asad)空軍基地に駐留していたにもかかわらず、ラマディでイラク軍の支援に乗り出さなかったとして米政府を批判した。

 イラン革命防衛隊(Revolutionary Guards)で対外作戦を指揮するカセム・スレイマニ(Qassem Suleimani)司令官は、「イラク国民を守るという名目で入国していながら何もしないというのはどういうつもりだろうか?それでは陰謀に加担したことにしかならない」と指摘している。(c)AFP/Jean Marc Mojon