【5月25日 AFP】14-15イングランド・プレミアリーグは24日、第38節の試合が行われ、チェルシー(Chelsea)は3-1でサンダーランド(Sunderland AFC)に勝利し、リーグ最終節を快勝で終えた。

 スティーブン・フレッチャー(Steven Fletcher)のゴールで先制を許したチェルシーだったが、前半36分にジエゴ・コスタ(Diego da Silva Costa)のPKで追いつくと、後半にロイク・レミ(Loic Remy)が2点を加えて勝利を決定づけた。

 コスタはこれでリーグ戦の得点数を20に伸ばし、チームのナンバーワン・ストライカーの座にふさわしい数字を残している。

 一方で、2度目の退団が発表されたディディエ・ドログバ(Didier Drogba)は主将として先発出場を果たし、28分と短時間で交代となったものの、チームメートに抱きかかえられながらピッチを後にし、ファンに最後の別れを告げた。

 対戦相手のサンダーランドが20日のアーセナル(Arsenal)戦に引き分けてプレミア残留を決め、両チームともに消化試合だったこともあって、ゲームは終始、祝福ムードの中で進んだ。

 まずは試合前、2005年の優勝チームが、快挙達成から10周年を記念して久しぶりに集結し、そうしたムードの下地を作り出した。チェルシーはそこからの10年で、4度のリーグ優勝を達成している。

 そして試合では、2005年メンバーの生き残りであるドログバ、ジョン・テリー(John Terry)、ペトル・チェフ(Petr Cech)の3人が、ともに先発出場を果たした。

 ジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)監督がドログバに主将を任せ、チェフをゴールマウスに立たせたことも、勝ち点3獲得というよりは、惜別のための最後の試合という雰囲気に拍車をかけた。リーグ連覇を目指してチームが再始動する8月、クラブに残っているのは、3人の中でテリーただ1人とみられている。

 前節、ウェスト・ブロムウィッチ・アルビオン(West Bromwich Albion)に0-3で敗れて今季リーグ戦3敗目を喫している以上、普通であれば、消化試合とはいえ、負けず嫌いの指揮官が緊張を緩めるとは考えづらかった。

 それでも、わずか28分でベンチに下げたにもかかわらず、ドログバを先発で送り出したことを見れば、この日のメンバーを決める上で、監督の中にもある程度の感傷があったことは明らかだった。

 ピッチを去る37歳のドログバに対し、モウリーニョ監督はスタッフとともに整列して拍手を送り、スタンドの観客もスタンディングオベーションでたたえた。

 チェルシーとの契約が今季いっぱいで切れるドログバについては、2度目の退団が決定したことがクラブから発表されている。(c)AFP