【5月18日 AFP】テニス、イタリア国際(Internazionali BNL d'Italia 2015)は17日、女子シングルス決勝が行われ、大会第3シードのマリア・シャラポワ(Maria Sharapova、ロシア)は4-6、7-5、6-1で第10シードのカルラ・スアレス・ナバロ(Carla Suarez Navarro、スペイン)を下し、3度目の大会制覇を果たした。

 ツアー通算2勝目を目指していたスアレス・ナバロは、フォロ・イタリコ(Foro Italico)のうだるような暑さの中、第1セットの中盤にシャラポワのサービスゲームをブレークし、これを先取する。

 しかし、シャラポワもここでは終わらない。第2セットで5-3とリードしたシャラポワは、スアレス・ナバロの反撃に遭うも、このセットに競り勝った。

 シャラポワは、第1セットと、第2セットの序盤に大量のミスを犯したことを認めながら、「惜しいミスが何度もありました。正しいことをやっていると感じていましたし、最後はミスをなくせて良かったと思います」と話した。

「彼女(スアレス・ナバロ)は器用に何でもこなすオールラウンダーです。でも、私の方が攻撃的だったように思います」

 第3セットでは、序盤からブレークしたシャラポワが5-1とリードし、勝利をつかみ取った。スアレス・ナバロは、両手バックハンドをはじめとするシャラポワの巧みなショットに、圧倒されたようだった。

 全仏オープンテニス(French Open 2015)に向けてはずみをつけたシャラポワだが、アンフォーストエラーの数など、いくつか改善点を見つけたようだ。

 しかし、最大のライバルであるセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)は、肘の故障のため今大会の3回戦で棄権しており、昨年の全仏オープン(French Open 2014)では2回戦敗退に終わっていることから、最高のコンディションに持ってくることは難しいと考えられる。

 今季、ブリスベーン国際(Brisbane International 2015)に次ぐ2つめのタイトルを獲得したシャラポワは、ようやく調子が上がってきたことを実感しているようだ。

「第3セットの終盤は、心ここにあらずという感じでした。準備不足だったように思います。長丁場に強い選手とフルセットを戦ったことで、自分の状態を確認することができました」

「それが自信につながります。ここ数週間は、身体的に苦しんできました。でも、ここまで来る間に心身共に鍛え上げることができました」

 トップ10選手を何人も破って決勝に進出したスアレス・ナバロは、開幕まで1週間を切った全仏オープンでも、危険な存在になり得る。

 スアレス・ナバロは、「接戦でした。立ち上がりから力強く戦う必要があると思っていましたし、その通りにしましたが、第2セットの終盤からマリアが攻撃的になりました」と振り返った。

「それがカギになりました。でも、全体的に自分のプレーには満足しています」

(c)AFP/Justin DAVIS