■「候補者が見つかる可能性は低い」

 ブライトマンさんの辞退によってできた空席について、ロシア宇宙庁のセルゲイ・クリカレフ(Sergei Krikalev)氏は、先月補給に失敗したISSへの物資を積むのが「最も簡単かつ迅速な解決方法だ」とインタファクス(Interfax)通信に語った。

 一方、別の宇宙庁関係者は同通信に、ブライトマンさんの代替要員として「数人の候補者が検討対象となっている」が、「訓練期間もほとんどないため相応しい候補者が見つかる可能性は低い」と述べた。

 ブライトマンさんと共に訓練に参加していた日本人の会社経営者、高松聡(Satoshi Takamatsu)さんが代替要員となる可能性は現段階では不透明だ。ロシア宇宙当局筋がインタファクス通信に語ったところによると、高松さんは訓練を受ける契約を交わしたものの、高額な宇宙旅行に参加する契約は交わしていなかった。(c)AFP/Anna MALPAS