【5月13日 AFP】欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2014-15)準決勝でFCバルセロナ(FC Barcelona)に敗れ、大会から姿を消したバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)だが、ジョゼップ・グアルディオラ(Josep Guardiola)監督は試合後、選手をねぎらうとともに、決勝に進出した古巣バルセロナにエールを送った。

 バイエルンは準決勝第2戦を3-2で制し、バルセロナの無敗を18試合で終わらせたものの、2試合合計スコアでは3-5と及ばず、チームは2シーズン連続のベスト4敗退に終わった。

 本拠地アリアンツ・アレーナ(Allianz Arena)での試合に臨んだバイエルンは、前半7分にメディ・ベナティア(Mehdi Benatia)がノーマークからヘディングシュートを決めて序盤に先制し、第1戦でついた3点差を逆転しての突破に向けて、かすかな希望の光をともした。

 ところが試合はその後、ルイス・スアレス(Luis Suarez)のお膳立てからネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)が2得点を決め、バルセロナが逆転。前半30分の段階で、バルセロナの決勝進出が事実上決まった。

 バイエルンも後半に奮起し、ロベルト・レバンドフスキ(Robert Lewandowski)とトーマス・ミュラー(Thomas Mueller)のゴールで試合に勝利したものの、レアル・マドリード(Real Madrid)かユベントス(Juventus)と対戦する決勝へ駒を進めたのは、やはりバルセロナだった。

 バルセロナで選手として16個、監督として4年間で14個のタイトルを獲得したグアルディオラ監督は、試合後、ベルリン(Berlin)のオリンピアシュタディオン(Olympiastadion)で6月6日、2011年以来となるチャンピオンズリーグ制覇を目指す古巣にエールを送った。

 決勝進出は逃したものの、バルセロナのミュンヘン(Munich)初勝利を阻んだグアルディオラ監督は、「われわれの選手たちをたたえたい。今日のような日には、このチームの監督を務められたことを本当にうれしく思う」とコメントした。

「だけど、今はバルセロナがミュンヘンで5度目のチャンピオンズリーグ戴冠を果たすことも願っている」

「バルセロナを倒すには、彼らにできるだけボールを持たせないようにするしかない。ボールを持ったときのバルサはあまりに強い」

「第1戦ではチャンスに得点を決めることができなかったが、今日はできた。最終的には届かなかったが、それは仕方がない」

「スペインリーグの試合が、もうすぐドイツでも見られるようになることを願っている。そうすれば、ここのファンもリオネル・メッシ(Lionel Messi)がいかに優れた選手かを、普段から実感できるようになる」

「バルセロナ時代、メッシは監督である私にとって喜びだった。そして今もまた、自分の力をみせつけている」

 通算25回目のリーグ優勝を決めた2週間前を最後に勝利から遠ざかり、このところは公式戦4連敗を喫していたバイエルンだが、この勝利でその流れに歯止めをかけている。

 グアルディオラ監督は、「昨季は4つのタイトルを獲得し、今年は1つだけに終わった。しかし、今季は故障者が多くて難しいシーズンだったんだ。それにもかかわらず、選手はすべてのタイトルに全力で挑んでくれた」と強調した。(c)AFP/Ryland JAMES