【5月3日 AFP】世界卓球選手権蘇州大会(2015 World Table Tennis Championships)は2日、女子シングルス決勝が行われ、大会第1シードの丁寧(Ding Ning、中国)が4-3(7-11、15-13、11-7、11-9、9-11、4-11、11-8)で同胞の劉詩ウェン(Liu Shiwen)を下し、負傷に負けず優勝を飾った。

 最終第7ゲームで2ポイント差を追いかけていた丁は、悪い姿勢で着地し足首を負傷。しかし、ここでめげなかった丁はプレーを続行し、勝利をもぎ取ると、試合後にすぐさま病院へ運ばれた。レントゲン検査で骨折していないことが分かった丁寧は、その後のメダル授与式に参加している。

 丁は、国営の新華社(Xinhua)通信に対し、「ここまで来たから、諦めたくなかった」とコメント。「この試合ですべてを出し切りたかった。最後は勝てて、夢がかなったような気分」と喜びを伝えている。

 満員の蘇州国際博覧センター(Suzhou International Expo Center)で第1ゲームを奪った劉だが、丁に次の3ゲームを連取され、後がなくなる。

 劉は、第5ゲームと第6ゲームで攻勢を仕掛けたが、最後は足首の負傷に打ち勝った丁が、スタンディングオベーションの中で戴冠を果たした。

 丁は、準決勝で2013年大会(2013 World Table Tennis Championships)覇者の李暁霞(Li Xiaoxia、中国)を破っており、女子シングルスでは11大会連続で中国人選手が優勝している。(c)AFP