【5月3日 AFP】イングランド・プレミアリーグ、元マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)のリオ・ファーディナンド(Rio Ferdinand)は2日、妻レベッカ・エリソン(Rebecca Ellison)さんががんにより34歳で死去したと発表し、サッカー界からは追悼の声が多く寄せられた。

 レベッカさんは1日に乳がんとの闘病の末になくなった。クイーンズ・パーク・レンジャーズ(Queens Park RangersQPR)に所属するファーディナンドは声明で、「昨晩、ソウルメートが息を引き取った。素晴らしい妻レベッカは、がんとの短い闘病の末、安らかに眠った」と発表した。2人は、ファーディナンドがユナイテッドで3連覇を果たした2009年に結婚。9歳から4歳まで3人の子供をもうけている。

 英国サッカー界では試合中にサポーターから声援が上がり、選手らはファーディナンドに弔慰を表した。

 この日行われたQPRとリバプール(Liverpool FC)の一戦では両チームの選手が喪章をつけて試合に臨み、この試合で得点したQPRのレロイ・フェル(Leroy Fer)は、ユニホームをめくり上げてレベッカさんを追悼するメッセージを披露した。

 QPRのジョーイ・バートン(Joey Barton)は、「悲しい知らせを受けた。レベッカさん、安らかに眠れ」とツイッター(Twitter)に投稿している。

 一方でユナイテッドもすぐさま、「リオ・ファーディナンドの妻レベッカさんの訃報に接し、心からのお悔やみを申し上げます」と声明を発表。

 この日行われたウェスト・ブロムウィッチ・アルビオン(West Bromwich AlbionWBA)戦では、ユナイテッドのサポーターが「リオ!リオ!リオ!」と声援を挙げ、ユナイテッド時代にファーディナンドが着用していた背番号5になぞらえ、試合が5分を迎えたところで拍手を送った。この試合でも、両チームの選手は喪章をつけてプレーに臨んだ。

 ユナイテッドのウェイン・ルーニー(Wayne Rooney)もツイッターで、「レベッカのことを聞きショックを受けた。この悲しい時にリオと彼の家族に、心から祈っている」と弔意を表した。

 ファーディナンドは2002年から2014年まで12年間ユナイテッドでプレーし、多くのトロフィーを手にした後QPRに移籍した。イングランド代表では1997年から2011年まで81試合に出場している。(c)AFP