【4月29日 AFP】イタリア・セリエAのユベントス(Juventus)は、26日に行われたトリノ(Torino FC)とのダービーに敗れたため、本拠地で行われる次節でリーグ4連覇を達成するには、外部からの力が必要になる。

 マッシミリアーノ・アレグリ(Massimiliano Allegri)監督率いるユベントスは、今季のリーグ戦が残り6試合となる中で、2位に勝ち点14差としており、29日に本拠地ユベントス・スタジアム(Juventus Stadium)でフィオレンティーナ(Fiorentina)を下し、なおかつ2位のラツィオ(SS Lazio)がホームでパルマ(Parma FC)に敗れれば、優勝が確定する。

 ユベントスは、引き分けでも31回目のスクデットを獲得する可能性があるが、ラツィオとASローマ(AS Roma)が同日に、ナポリ(SSC Napoli)も30日のエンポリ(Empoli)戦で敗れることが絶対条件となる。

 前週の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2014-15)で12年ぶりの4強入りを果たし、勢いに乗っていたユベントスだったが、トリノに1-2で敗れ、トリノ・ダービーで1995年以降初めての敗戦を喫した。

 当日の試合では観客を巻き込んだトラブルも発生しており、ユベントスのチームバスが会場入りの途中で襲撃されると、スタジアムに投げ込まれた紙爆弾で、トリノファンが負傷する事件があった。

 ユベントスは、制裁措置としてスタジアムの一部を閉鎖することになり、多くの期待で盛り上がるはずのシーズン終盤に向けて水を差すものとなっている。

 出場停止処分により次戦は欠場するレオナルド・ボヌッチ(Leonardo Bonucci)は、自身のツイッター(Twitter)に、「ダービーで負けてしまって申し訳ない。運に恵まれなかったが、これからもスクデットに向けてペダルを踏み続けていく」と投稿した。

 ユベントスは、ポール・ポグバ(Paul Pogba)が長期離脱となっているものの、クラウディオ・マルキジオ(Claudio Marchisio)の処分が明け、さらにアンドレア・バルツァッリ(Andrea Barzagli)、ジョルジョ・キエッリーニ(Giorgio Chiellini)、そしてリーグ得点王のカルロス・テベス(Carlos Tevez)が戦列に復帰する見込みとなっている。

 対するフィオレンティーナは、データ上では危険な存在とみられているが、前節のカリアリ(Cagliari Calcio)戦では1-3という結果でリーグ戦3連敗を喫しており、ヴィンチェンツォ・モンテッラ(Vincenzo Montella)監督は、ヨーロッパリーグ2014-15(UEFA Europa League 2014-15)でベスト4に進出したことで、エネルギーを使い果たしたと認めていた。(c)AFP/Stuart WILLIAMS