【4月18日 AFP】世界フィギュアスケート国別対抗戦2015(ISU World Team Trophy in Figure Skating 2015)は17日、東京で2日目が行われ、男子シングル・フリースケーティング(FS)では、五輪金メダリストの羽生結弦(Yuzuru Hanyu)が1位に立った。この結果、日本は79ポイントで首位の米国と4ポイント差につけ、初日から総合2位を堅持している。

 20歳の羽生は、圧巻の滑りをみせた後、客席から投げ込まれる花束の中で、「ありがとう」とつぶやいた。

 3週間前に行われた世界選手権(ISU World Figure Skating Championships 2015)では、スペインのハビエル・フェルナンデス(Javier Fernandez)にタイトルを譲っていた羽生は、「(故障がなければ)この演技が世界選手権に間に合っていたかもしれない」としたが、演技に「達成感はある」と満足した表情をみせた。

 羽生は、「オペラ座の怪人(Phantom of the Opera)」に乗せた演技で、最初の4回転サルコーを完璧に決めると、2回目の4回転を断念したものの、観客を味方につけて、最後までレベルの高いスケーティングを披露した。

 192.31点をたたき出した羽生は、176.69点の自己ベストで2位に入った米国のジェイソン・ブラウン(Jason Brown)に、大差をつけての1位となった。3位には、165.40点で同じく日本勢の無良崇人(Takahito Mura)が続いた。

 前日のショートプログラム(SP)に続く1位を獲得した羽生は、演技後に「ありがとう」と口にしたことを質問されると、「今季皆さんの前で滑れるのも最後なので、ありがとうとつぶやきました」と語った。また、今後の課題については「いかに万全な状態で臨めるか」だとしている。