【4月17日 AFP】五輪の競泳男子で通算18個の金メダルを獲得したマイケル・フェルプス(Michael Phelps、米国)は16日、ロシアで開催される第16回世界水泳選手権(16th FINA World Championships)に出場する可能性について、排除しないことを示唆した。

 フェルプスは前日、昨年9月に酒気帯び運転を犯した不祥事により、世界水泳の代表から外すという米国水泳連盟(USA Swimming)の決断を受け入れ、同大会への出場の扉は閉ざされたかのように思われた。

 そのため、フェルプスとコーチのボブ・ボウマン(Bob Bowman)氏は、今年8月にテキサス(Texas)州サンアントニオ(San Antonio)で開催される全米選手権(2015 Phillips 66 National Championships)に照準を定めていた。

 しかし、欧州メディアの報道で、国際水泳連盟(FINA)がロシアのカザニ(Kazan)で行われる世界水泳でフェルプスに特別招待枠を申し出る可能性があると伝えられると、同選手は出場断念を撤回する意向をほのめかした。

「これは自分にとってニュースだ」と語ったフェルプスは、「現在はここで泳ぐことだけに集中している。これから先は何が起こるか分からない」とコメントした。

 フェルプスは現在、米国水泳連盟から6か月の出場停止を言い渡されて以降初めて、アリゾナ(Arizona)州フェニックス(Phoenix)近郊のメサ(Mesa)で開催されている競技大会に出場している。

 フェルプスは、出場停止に加えて世界水泳の代表からも外されるという処分について「つらい」ことだと自覚しているものの、同大会で米国代表チームに混乱や迷惑をかけたくないと語っていた。(c)AFP