【4月17日 AFP】世界フィギュアスケート国別対抗戦2015(ISU World Team Trophy in Figure Skating 2015)は16日、東京で開幕し、日本は総合2位で初日を終えた。

 男子ショートプログラム(SP)では、ソチ冬季五輪金メダリストの羽生結弦(Yuzuru Hanyu)が96.27点で首位に立ったが、3回転ルッツ、3回転トーループのコンビネーションジャンプで転倒したことについて「悔しいです」と語った。「今シーズンずっと(同じミスが)続いている。なかなか難しいですね」

 2位には、87.13点で中国の閻涵(Yan Han、ハン・ヤン)が続いた。

 羽生は、序盤の4回転トーループを成功させると、その後も格の差を見せつけるような演技をしていただけに、最後のコンビネーションジャンプで転倒した際は、客席からため息が漏れた。

 演技後、ミスを悔やむように会場に向かって手を合わせた羽生だが、日本は、48ポイントで総合首位に立つ米国と、5ポイント差につけている。

「ルッツにスピードがなかった。明日に向けて練習したい」

■女子SP首位はゴールド

 女子SPでは、米国のグレイシー・ゴールド(Gracie Gold)が71.26点で首位に立つと、世界選手権(ISU World Figure Skating Championships 2015)覇者のエリザベータ・トゥクタミシェワ(Elizaveta Tuktamysheva)と、エレーナ・ラディオノワ(Elena Radionova)のロシア勢を抑えた。

 世界選手権で銀メダルを獲得した宮原知子(Satoko Miyahara)は、冒頭の3回転ルッツで着氷が乱れ、60.52点の6位だった。

 17歳の宮原は、「団体戦には別のプレッシャーがある」と語り、「ジャンプを失敗したくないという思いが強すぎた」とSPを振り返った。

 アイスダンス・ショートダンス(SD)では、カナダのケイトリン・ウィーバー(Kaitlyn Weaver)/アンドリュー・ポジェ(Andrew Poje)組が73.14点で首位だった。2位には72.17点で米国のマディソン・チョーク(Madison Chock)/エヴァン・ベイツ(Evan Bates)組、3位には70.86点でフランスのガブリエラ・パパダキス(Gabriella Papadakis)/ギヨーム・シゼロン(Guillaume Cizeron)組が続いた。(c)AFP/Alastair HIMMER