【4月13日 AFP】14-15イタリア・セリエAは12日、第30節の試合が行われ、ラツィオ(SS Lazio)は4-0でエンポリ(Empoli)に大勝し、リーグ2位に浮上した。

 ミロスラフ・クローゼ(Miroslav Klose)、フェリペ・アンデルソン(Felipe Anderson)らの活躍でエンポリを一蹴したラツィオは、ASローマ(AS Roma)が敵地でトリノ(Torino FC)と1-1の引き分けに終わったため、リーグ2位に浮上した。

 イタリア杯(Italian Cup 2014-15)でもナポリ(SSC Napoli)を退けてユベントス(Juventus)との決勝に勝ち進んでいるラツィオは、リーグ戦8連勝、さらに来季の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2015-16)に本選から出場できる2位奪取を目指して試合に臨んだ。

 ラツィオは前半4分、ルイス・ペドロ・カヴァンダ(Luis Pedro Cavanda)のクロスからステファノ・マウリ(Stefano Mauri)がヘディングで得点し、この試合最初のチャンスで先制した。

 すると前半31分には、またしてもカヴァンダのクロスからほぼフリーのクローゼが頭で合わせてチーム2得点目を奪い、理想的な形から追加点を挙げた。

 その後、ステファン・デ・フライ(Stefan de Vrij)の負傷交代はあったものの、エンポリがほとんど有効な攻撃を繰り出せないなかで守備への影響は少なく、その一方でラツィオの前線は手がつけられない状態だった。

 ラツィオはアントニオ・カンドレーヴァ(Antonio Candreva)の意表を突くミドルシュートが決まり、前半の時点で勝ち点3をほぼ確実にすると、その後はクローゼのパスからマウリのボレーシュートが決まったかに見えたが、これはオフサイドと判定されて得点とは認められなかった。

 それでもラツィオは後半、中盤でボールを奪ったクローゼが左サイドを独走すると、折り返しをアンデルソンが流し込んで突き放した。アンデルソンはリーグ戦24試合で10得点目となった。

 ラツィオは後半13分、デ・フライに代わってピッチに立っていたディエゴ・ノヴァレッティ(Diego Novaretti)が2枚目のイエローカードで退場になり、残り30分以上を10人で戦うことになったが、エンポリは優位を生かせなかった。(c)AFP