【4月6日 AFP】ケニア北東部ガリッサ(Garissa)で起きた大学襲撃事件で、ケニア当局は5日、死亡したソマリアのイスラム過激派組織アルシャバーブ(Shebab)の実行犯4人のうちの1人が、首都ナイロビ(Nairobi)の大学の法学部を優秀な成績で修了したソマリ(Somali)系ケニア人の男と特定されたと発表した。同組織がケニア国内でもメンバーを勧誘する能力を持っていることが浮き彫りにされた形だ。

 ケニア内務省報道官によると、この男はアブディラヒム・アブドラヒ(Abdirahim Abdullahi)容疑者。父親は同国北東部マンデラ(Mandera)郡の役人で、「息子が行方不明になっており、ソマリアに向かった疑いがあると当局に通報していた」という。

 事件に関連しこれまで逮捕された5人のうち、3人はソマリアに向かう逃亡中に捕えられた「連絡調整係」で、残りの2人は大学構内で拘束された。また当局は、アルシャバーブの司令官で事件の首謀者とみられるケニア人の元教師、モハメド・モハムド(Mohamed Mohamud)容疑者に、21万5000ドル(約2600万円)の懸賞金をかけている。(c)AFP/Peter MARTELL