【4月3日 AFP】副操縦士によって故意に墜落させられたとみられているドイツの格安航空会社ジャーマンウイングス(Germanwings)機のフライトレコーダー(飛行記録装置)が、捜索開始から9日目にして回収された。フランス当局が2日発表した。記録されているデータは解析可能な状態とみられている。

 当局は、同機が墜落したフランス・アルプス(Alps)の山中に黒焦げになって埋まっていたフライトレコーダーから、今回の惨事に関するより多くの情報を得たいと考えている。

 同機のもう1つのブラックボックスであるボイスレコーダー(音声記録装置)の方は、先月24日の墜落直後に見つかっていた。そこから得られたデータによって、アンドレアス・ルビッツ(Andreas Lubitz)副操縦士(27)が操縦室から機長を閉め出し、同機を意図的に降下させて墜落させたことが示唆されていた。

 フランスのブリス・ロバン(Brice Robin)検事は記者会見で、フライトレコーダーは「使用可能という合理的な希望を持てる」状態だとしている。

 フライトレコーダーには、速度や飛行高度、操縦士が行った機器の操作などが記録されている。ロバン検事は、そういったデータは捜査に「不可欠な」要素になるだろうと述べた。(c)AFP/Beatrix BACONNIER MARTIN with Kate Millar in Berlin