【4月1日 AFP】米国務省のマリー・ハーフ(Marie Harf)副報道官は3月31日夜、この日を期限として大詰めの協議が行われていたイランの核開発をめぐる交渉を4月1日も継続して行うと明らかにした。

 ハーフ副報道官は「最後の数日間に、水曜(1日)も(協議の場に)残るのに値するだけの十分な進歩があった。いくつかの難題が残っている」と述べた。

 国連安全保障理事会(UN Security Council)の常任理事国(米英中仏露)にドイツを加えた6か国(P5+1)とイランがスイス・ローザンヌ(Lausanne)で行っていた協議は、31日で6日目を迎えていた。日付が変わるまでを期限に、イランが民生利用という名目で核兵器を開発するのを阻止するための合意締結に向けた基盤固めを目指していたが、期限切れ間際になって、協議継続が発表された。

 イラン側は純粋な平和利用だと訴えているが、今回合意に至らなければ、イランの核開発を妨害するため米とイスラエルが軍事行動に出る可能性もあり、緊張は高まっている。

 交渉に当たっているイラン高官は、「協議が終わるのは解決策が見つかった時だ…継続の用意がある。時計は気にしていない」と語った。(c)AFP/Simon STURDEE and Jo BIDDLE