【3月31日 AFP】ボクシングのプロモーター(興行主)であるトップランク(Top Rank Boxing)社は30日、元世界王者の粟生隆寛(Takahiro Ao)が、マニー・パッキャオ(Manny Pacquiao、フィリピン)対フロイド・メイウェザー・ジュニア(Floyd Mayweather Jr.、米国)の一戦が行われる前夜、米ラスベガス(Las Vegas)でWBOライト級タイトルマッチに出場すると発表した。

 トップランク社が8夜にかけて放送するボクシング番組で、30歳の粟生は空席となっているWBOライト級王座を懸け、5月1日にメキシコのレイムンド・ベルトラン(Raymundo Beltran)と対戦することが決まった。

 通算戦績を27勝(12KO)3敗1分としている粟生は、2009年にWBC世界フェザー級のタイトルを獲得し、2010年から2012年にかけては同スーパーフェザー級の王座防衛に成功している。

 一方、33歳のベルトランは通算戦績を29勝(17KO)7敗1分としており、これまでWBOライト級タイトルマッチでは2度敗れた経験がある。2013年にはスコットランドのリッキー・バーンズ(Ricky Burns)と対戦して引き分けに終わったものの、試合は多くの議論を呼ぶ結果となり、バーンズのプロモーターであるエディー・ハーン(Eddie Hearn)氏もベルトランの方が勝者にふさわしいと認めていた。さらに、昨年11月には無敗を誇るテレンス・クロフォード(Terence Crawford、米国)と対戦して敗れている。

 粟生対ベルトランの試合は、メイウェザー(47勝〈26KO〉0敗)とパッキャオ(57勝〈38KO〉5敗2分)がWBC、WBO、WBAの世界ウェルター級統一王座を懸けて戦う、世紀の一戦の前座試合として行われる。(c)AFP