【3月27日 AFP】米国サッカー連盟(USSF)は26日、同国代表のテクニカルアドバイザーに元ドイツ代表指揮官のベルティ・フォクツ(Berti Vogts)氏が就任すると発表した。

 フォクツ氏は、1974年のW杯西ドイツ大会(1974 World Cup)で母国の優勝に貢献し、1996年の欧州選手権(Euro 1996)ではドイツ代表を指揮して優勝に導いた。

 現在米国代表を率いるユルゲン・クリンスマン(Juergen Klinsmann)監督は、その欧州選手権でフォクツ氏の下でドイツ代表の主将を務めていた。

 昨年のW杯ブラジル大会(2014 World Cup)でフォクツ氏は、非公式ながら16強入りした米国代表に助言を与えている。

 クリンスマン監督は、「2014年のW杯でわれわれはベルティと素晴らしい経験を手にした、彼の知識と経験は素晴らしい財産になる」とコメントした。

 フォクツ氏は欧州での選手の視察や、スカウト、クラブとの関係改善、タレント発掘などを担う。

 14年間の現役生活でフォクツ氏はボルシア・メンヘングラッドバッハ(Borussia Moenchengladbach)で5度のリーグ制覇と2度のUEFA杯(UEFA Cup)優勝に貢献。代表選手としては96キャップを数え、W杯では3大会通算19試合に出場し、優勝した1974年のW杯決勝ではオランダのスター選手ヨハン・クライフ(Johan Cruyff)をマークしたことで知られる。

 1990年から98年まで指揮を執ったドイツ代表では66勝24分け12敗の戦績を残し、そのほかスコットランドやナイジェリア、アゼルバイジャンを率いた経験を持つ。(c)AFP