【3月25日 MODE PRESS】都内で24日、一般社団法人「ウィメンズ・エンパワメント・イン・ファッション(WEF)」主催の第三回公開シンポジウムが開催された。

■男女ともに短時間で成果を出す社会へ

 今回は「ワーク/ライフのマネジメント」をテーマにワーク・ライフバランス株式会社 代表取締役の小室淑恵(Yoshie Komuro)氏が基調講演を行った。小室氏は日本が、労働人口がたくさんいて高齢者が少ない状態を指す「人口ボーナス期」から、働く人よりも支えられる人が多くなる「人口オーナス期」に移行していることを指摘。オーナス期には、労働力が足りない、時間あたりの人件費が高騰するといった理由から、なるべく男女ともに働き、なおかつ短時間で成果を出す訓練をする必要があると述べた。またオーナス期の市場では、消費者は均一の物に飽きているので、常に異なる価値を短サイクルで提供できるよう、なるべく違う条件の人を揃えることも重要だと語った。

■明日から実践できる働き方

 さらにこうした社会環境を踏まえ、個々人がどう働いていくかについて、タイムマネジメントのコツや、女性にありがちな謙遜を払拭し、男性も女性のそうした習性を理解すること、ティーチング(指示や命令)からコーチング(相手の話を聞き、承認し、行動を引き出すこと)への切り替え、家庭やパートナーと価値観を共に創り上げていく工夫などを提案した。

■パネルプレゼンテーションも豪華陣

 続いて行われたパネル・プレゼンテーションでは、ギャップジャパン(株)(GAP)の人事部HRシニアディレクターの志水静香(Shizuka Shimizu)氏、3Dモデリング講師・ジュエリーデザイナーの松岡晃代(Akiyo Matsuoka)氏、(株)ユナイテッドアローズ(UNITED ARROWS) 執行役員の山崎万里子(Mariko Yamazaki)氏が登壇。それぞれが辿ってきたキャリアを振り返りながら自分の強みを磨いて自発的に行動することの重要性や、夢を具体的に行動に落とし込んでいくこと、完璧にこだわらず妥協や落としどころを見つけていくことも働きやすくする工夫になると語った。

■関連情報
・WEF 公式HP:http://www.wef-japan.org/
(c)MODE PRESS