【3月23日 AFP】(写真追加)シンガポール初代首相を務め、植民地独立後のアジア諸国における偉人の一人であるリー・クアンユー(Lee Kuan Yew)氏が23日未明、入院先の病院で死去した。91歳。首相府が発表した。

 リー元首相の息子であるリー・シェンロン(Lee Hsien Loong)現首相は声明で「深い悲しみをもって、シンガポール建国の首相、リー・クアンユー氏が死去したことを発表する」「リー氏は本日午前3時18分(日本時間午前4時18分)、シンガポール総合病院(Singapore General Hospital)で安らかに逝去した」と述べた。

 リー氏は、重度の肺炎を患い先月5日から入院し、生命維持装置がつけられていた。シンガポール政府は先週、リー氏の容体が悪化していると発表していた。

 リー氏はシンガポールが英連邦自治州になった1959年に初代首相に就任し、1965年にシンガポールを独立に導いた。1990年まで首相を務めた。

 シンガポールは8月9日に独立50周年を迎えるが、リー氏の死去は、記念行事の準備に暗い影を投げかけるだろう。(c)AFP