【3月18日 AFP】英南西部のウェルズ大聖堂(Wells Cathedral)に暮らす人気者の猫ルイス(Louis)──しかし実際には、犬をも襲う凶暴な裏の顔を持つ猫だったと地元紙が報じており、そのイメージに陰りが差している。

 17歳の茶トラのオス猫ルイスは、ウェルズの大聖堂に暮らして10年が経つ。ところが、17日の複数の地元紙には、聖人かそれとも罪人かとの見出しが踊った。

「この危険な半野生猫、ジャングルの野生のライオンみたいに飼い犬のミリー(Millie)の頭に飛びかかって来たのです」と飼い主はコメントを寄せている。

 だが、同大聖堂の関係者は、「私たちは、最近起きた出来事にルイスが関与しているらしいと知らされました。でも、絶対にそうだとは言い切れません。ウェルズの通りでは他にも散歩を楽しんでいる茶トラの猫がいますので」と述べ、猫違いである可能性もあると説明した。

「訪問者にはよそよそしいことがあるかもしれませんが、ルイスはたいてい大聖堂の礼拝や行事の間を通り抜けて行ったり、ヒーターのわきで居眠りしたりしています」(同関係者)

 どちらにせよ、大聖堂での彼の評判に陰りはないようだ。

 同大聖堂の売店にはルイスの本が売られており、カフェではルイスと名づけられたクッキーも食べられる。大聖堂の17日のウエブサイトには、「今日の1枚」として、おとなしい様子のルイスの画像が掲載された。(c)AFP