【3月13日 AFP】日本サッカー協会(JFA)は12日、第16回アジアカップ(2015 AFC Asian Cup)終了後に日本代表の指揮官を解任されたハビエル・アギーレ(Javier Aguirre)前監督の後任に、ボスニア・ヘルツェゴビナ出身のヴァイッド・ハリルホジッチ(Vahid Halilhodzic)氏を指名した。

 昨年のW杯ブラジル大会(2014 World Cup)でアルジェリア代表を初の決勝トーナメント進出に導いた62歳のハリルホジッチ氏は、次期日本代表監督としてJFAの理事会で承認された。

 1月に行われたアジアカップで日本代表が準々決勝敗退に終わったあと、JFAはスペイン1部リーグの監督時代に八百長に関与した嫌疑がかけられていたアギーレ監督との契約を解除した。

 ハリルホジッチ氏との契約は2018年のW杯ロシア大会(2018 World Cup)までで、年俸は推定200万ユーロ(約2億5700万円)とされている。

 日本代表はイタリア人指揮官のアルベルト・ザッケローニ(Alberto Zaccheroni)元監督の下で臨んだW杯ブラジル大会で結果を残せず、大会連覇がかかったアジアカップではアラブ首長国連邦(UAE)とのPK戦に敗れ、ベスト8に終わった。

 その後JFAは、6月から始まるW杯ロシア大会のアジア予選に影響を及ぼす可能性があるとして、八百長疑惑が浮上したアギーレ監督との契約を解除した。

 ハリルホジッチ氏は13日に来日し、27日のチュニジアと、31日のウズベキスタンとの親善試合には間に合う予定となっている。

 ハリルホジッチ氏は、ブラジルW杯後にアルジェリアのアブデルアジズ・ブーテフリカ(Abdelaziz Bouteflika)大統領から慰留されながらもこれを固辞し、惜しまれながら代表監督の座を退いていた。

 日本代表監督候補にはこれまで、元デンマーク代表のミカエル・ラウドルップ(Michael Laudrup)氏や、ゼニト・サンクトペテルブルク(Zenit St. Petersburg)を率いて2度のロシア・プレミアリーグ制覇を果たしているルチアーノ・スパレッティ(Luciano Spalletti)氏の名前が挙がっていた。

 そのほかには、元イングランド代表のグレン・ホドル(Glenn Hoddle)氏、ドイツ出身のフェリックス・マガト(Felix Magath)氏の名前も監督候補に挙げられていた。(c)AFP