【3月5日 AFP】シリア北部アレッポ(Aleppo)で4日、反体制派武装勢力が空軍情報本部を襲撃し、政府側と反体制側合わせて少なくとも34人が死亡した。

 英非政府組織(NGO)のシリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)によると、アレッポ西部にある空軍情報本部を狙った強力な爆発と襲撃により、少なくとも治安部隊20人、反体制派14人が死亡した。襲撃には複数の反体制派組織が参加したという。

 同監視団のラミ・アブドル・ラーマン(Rami Abdel Rahman)代表はAFPの取材に対し「反体制派の目標は本部建物を襲撃して制圧することだったが、失敗した」と語った。シリア政府軍筋によると、「武装集団が(政府の掌握区域内へ)掘ったトンネルを爆破し、空軍情報本部の周辺地域を襲撃した」という。

 反体制派は、レバノンのイスラム教シーア派(Shiite)原理主義組織ヒズボラ(Hezbollah)の支援を受けた政府軍部隊の激しい抵抗にあった。政府軍側は武装集団を空爆するなどして撃退し、衝突は沈静化した。シリア軍筋は「(反体制派)武装集団の数十人が、砲撃と空爆で死亡した。現地の状況は目下、落ち着いている。小規模な衝突が散発的に起きている」と語っている。(c)AFP/Rita Daou