【3月2日 AFP】男子テニス、アルゼンチン・オープン(Argentina Open 2015)は1日、シングルス決勝が行われ、大会第1シードのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)が6-4、6-1でアルゼンチンのフアン・モナコ(Juan Monaco)を下し、昨年の全仏オープンテニス(French Open 2014)以来となる優勝を果たした。

 ナダルは、クレーコートで46個目のタイトルを手にしたと同時に、同サーフェスでオープン化以降の最多優勝を誇るギレルモ・ビラス(Guillermo Vilas)氏の記録に肉薄している。

 ツアー通算65勝目を挙げたナダルは、オープン化以降の男子シングルス優勝回数でも、歴代5位に入っている。

 しかしナダルにとって何よりの収穫は、自身が正しい方向に向かっている事実を確認できたことだろう。

 昨年、全仏オープンで通算9度目の優勝を飾ったナダルは、その後故障に苦しめられ、今年に入ってからは、カタール・エクソンモービル・オープン(Qatar ExxonMobil Open 2015)で初戦敗退、全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2015)ではベスト8という成績を残している。

 先日のリオ・オープン(Rio Open presented by Claro hdtv 2015)で準決勝敗退に終わったナダルは、先週の世界ランキングで、2013年8月以降はじめてトップ3から陥落した。

 アルゼンチン・オープンを制し、再びトップ3に復帰することが予想されるナダルは、「けがやアクシデントに見舞われ、簡単ではないシーズンを乗り越えた」と語ると、「しばらく欠場していたので、今季の序盤は少しトリッキーだった。でも少しずつ、ポジティブな感覚を取り戻しているよ」とした。

 28歳のナダルは、これまでクレーコートで6回モナコと対戦しており、そのすべてで勝利を収めている。(c)AFP