【2月28日 AFP】ドイツ連邦議会は27日、反緊縮を掲げる急進左派の新政権が率いるギリシャへの金融支援を4か月間延長する案を賛成多数で承認した。

 ドイツのウォルフガング・ショイブレ(Wolfgang Schaeuble)財務相はこの承認ついて「たやすいことではない」が、ギリシャの生命線を維持するために必要だと述べた。

 ギリシャのアレクシス・ツィプラス(Alexis Tsipras)首相は同日、「常識と民主主義に基づく政治的行為だ」とドイツ議会の決定を歓迎する声明を発表。3度目の救済延長がないよう改革に取り組むと確約した。また、発足から1か月となるツィプラス政権は「方向を変えようとしている欧州の中で、ギリシャを変革するためにこれから真摯に取り組んでいく」と述べた。

 ギリシャへの金融支援延長は、2月末の支援終了を前に、ギリシャの債務不履行とユーロ圏からの離脱を回避するため24日のユーロ圏財務相会合で承認されていた。

 経済指標は依然としてギリシャ経済の悪化を示していることから支援延長に向けた圧力が高まり、ショイブレ経済相はギリシャに猶予を与えるよう独議員らに呼び掛けていた。(c)AFP/Frank ZELLER