【2月27日 AFP】ソマリア沖の海賊が、5年近く人質として拘束していたタイ人漁師4人を解放した。地元当局者が27日、発表した。

 解放されたのは、2010年に海賊に乗っ取られた台湾船籍の漁船「FVプランタレー12(FV Prantalay 12)」の乗員24人のうちの4人で、ソマリア沖に出没する海賊の人質の中で最も長い期間拘束されていた。ソマリア中部ガルムドゥグ(Galmudug)地方の当局者によると、4人は25日に解放され、その後すぐに家族と連絡を取ったという。

 ガルムドゥグ地方ガルカイオ(Galkayo)の住民は、身代金15万ドル(約1800万円)が支払われたと述べているが、事実確認はとれていない。人質交渉の関係者筋に近い地元のビジネスマンは「海賊たちは食事を与えたり人質の世話をしたりするのにうんざりしていた」と語った。

 ソマリア沖の海賊行為は2011年にピークを迎え、同年のソマリア沖の海賊に関連した事件は237件、乗っ取られた船舶は28隻に上った。(c)AFP