【2月27日 AFP】米プロバスケットボール協会(NBA)でアフリカ系米国人選手として史上初めてプレーしたアール・ロイド(Earl Lloyd)氏が死去した。86歳だった。

 死去は、ロイド氏の母国ウェストバージニア州立大学(West Virginia State University)が発表した。

 ロイド氏は、1950年10月31日にワシントン・キャピトルズ(Washington Capitols)の一員としてNBA初出場を飾った。

 1950-51シーズンにはロイド氏のほかにボストン・セルティックス(Boston Celtics)にチャック・クーパー(Chuck Cooper)氏、ニューヨーク・ニックス(New York Knicks)にナサニエル・クリフトン(Nat Clifton)氏が黒人選手としてNBA入りしていたが、リーグ戦の日程の関係で「ビッグ・キャット(Big Cat)」のニックネームを持つロイド氏が、NBAで初めてプレーした黒人選手の栄誉を手にした。

 51年にキャピトルズは解散したが、ロイド氏はシラキュース・ナショナルズ(Syracuse Nationals)に加入すると、54-55シーズンにNBAワールドチャンピオンシップ・シリーズ制覇を遂げ、その後デトロイト・ピストンズ(Detroit Pistons)で10年にわたったキャリアに幕を閉じた。

 現役引退当時、ロイド氏はNBA生涯得点ランキングで43位につける4682点を記録していた。71-72シーズンにはピストンズのヘッドコーチを務め、2003年にはバスケットボール殿堂(Basketball Hall of Fame)入りを果たしている。(c)AFP