【2月21日 AFP】スコットランド・プレミアリーグの今年1月の月間最優秀ゴールに、97パーセントの票を獲得した11歳のセルティック(Celtic)のサポーターが選ばれた。

 ダウン症候群のジェイ・ビーティー(Jay Beatty)くんは、1月17日に行われたハミルトン・アカデミカル(Hamilton Academical)対セルティック戦のハーフタイムに、ゴールネットを揺らした。

 アダム・マシューズ(Adam Matthews)とリアム・ヘンダーソン(Liam Henderson)のゴールでセルティックが2-0とこの敵地での試合を制したが、喝采を浴びたのはジェイくんのシュートだった。ハミルトン・アカデミカルは、ツイッター(Twitter)上でこの日の試合結果は「3-0」と伝えるほどだった。

 ホームとアウェーのサポーターから熱烈な喝采を受けたジェイくんのゴールは、1月の月間最優秀ゴールの候補にノミネートされていた。

 ジェイくんは、昨年セルティックがリーグ優勝を飾った際に、当時のニール・レノン(Neil Lennon)監督から優勝メダルを首にかけられると、さらにスタジアムを歓声に応えながら歩いていたゲオルギオス・サマラス(Georgios Samaras)に抱きかかえられ、一躍有名となった。

 サマラスは、スコットランド・プレミアリーグのツイッターアカウントに投稿されたビデオメッセージで、レノン前監督と同じ北アイルランド・ラーガン(Lurgan)出身のジェイくんの受賞を発表した。

 現在サウジアラビアのアル・ヒラル(Al-Hilal)でプレーするサマラスはビデオの中で、「ぼくの友人であるジェイ、得点をして、君と僕は今は一緒だ。君が月間最優秀ゴールを獲得したことを発表できて本当にうれしいよ」とコメントした。

「よくやったね、素晴らしかった。会えなくて寂しいけれど、愛しているよ」

 ジェイくんの父、マーティン(Martin Beatty)さんは、ジェイくんのゴールに投票した多くのサッカーファンに感謝を述べた。

「夢を叶えられる人が少ない中で、ジェイは私たちの夢を実現しました。それを可能にしてくれた皆さんに感謝します。私たちは感謝するとともに、誇りに思っています」

(c)AFP