【2月18日 AFP】ラグビー元日本代表主将の箕内拓郎(Takuro Miuchi)が17日、大阪市内で会見を開き、目の負傷のため現役を引退することを発表した。

 2003年と2007年のラグビーW杯で主将を務めた39歳は、両目の手術をしたものの、競技を続ければ失明する恐れがあると医師に宣告されたという。

 日本代表48キャップを誇る箕内は、「周りには50歳までできると言われたけど」とすると、「ボクサーでも滅多にない症例のようです。他の負傷ならリハビリして復帰という選択肢もありましたが、これも運命かと比較的自然に受け入れられました」と語った。

 フランカーの箕内は、来季からNTTドコモレッドハリケーンズ(NTT Docomo Red Hurricanes)のFWコーチを務めるという。

 箕内は、NECグリーンロケッツ(NEC Green Rockets)でキャリアをスタートさせ、日本代表の主将に就任したが、2006年にジャン・ピエール・エリサルド(Jean-Pierre Elissalde)氏の下でキャプテンマークを取り上げられる。

 しかし、後任のジョン・カーワン(John Kirwan)氏は箕内に腕章をたくし、2007年のW杯と、翌年のIRBパシフィック・ネーションズカップ(IRB Pacific Nations Cup 2008)で主将をまかせた。(c)AFP