【2月16日 AFP】ドイツ北部ブラウンシュバイク(Braunschweig)で15日、「イスラム過激派による襲撃の具体的な脅威」があるとして、同市伝統のカーニバル(謝肉祭)パレードが中止された。

 警察発表によると、パレードは15日の午後0時20分(日本時間午後8時20分)に開始の予定だったが、「信頼できる治安筋」からの情報提供をうけ開始2時間前に中止が決まった。

 地元警察のミヒャエル・ピエントカ(Michael Pientka)署長は公共放送局、北ドイツ放送(NDR)に対し、パレードの中止は前日にデンマークの首都コペンハーゲン(Copenhagen)で起きた連続銃撃事件に関連するものではないと語った。また1か月余り前には仏パリ(Paris)でイスラム過激派による連続襲撃事件が起き、計17人が死亡している。

 ピエントカ署長はその後の記者会見で、14日夜に治安当局からパレード襲撃があるとの情報をうけたことを明らかにした。情報は襲撃計画の「場所や時刻など極めて具体的」だったという。署長は、これまでのところ逮捕者はなく、爆発物や武器なども見つかっていないと話した。

 主催者によると、予定されていたパレードは800年の伝統をもつブラウンシュバイクの恒例行事。2月のローマ・カトリック教会のカーニバルシーズンに行われるパレードとしてはドイツ北部で最大規模を誇り、毎年最大で25万人もの観光客が訪れるという。(c)AFP/Deborah COLE